眼鏡の研究所

サブカルだったアラサーの肥えだめ

リングノートでチャンポンしてみる――ソフトリングノートとツイストリングノートでノートをハック

リヒトラブのツイストリングシリーズ、メモ帳やA4サイズのクリヤーブックなどは愛用していたのだが、ノートの方は紙質・罫線の色がどうしても納得できずに今まで買い控えていた。
 
試しに1冊買ってみて、問題の答えなどを書き散らしつつ使用感を探っていたところ、いつの間にかツイストリングノートのとじ具が発売されていたので別のノートの中身も移し替えてみて、中紙チャンポンなノートを作ってみた。

ソフトからツイストなリングへ

生贄になるのはコチラ。資格の勉強用に使用しているノートである。
 

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KOKUYOのソフトリングノートA5。
中紙はドット入り罫線で安心のキャンパスノート品質。表紙の色がかわいい!
 

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話題のぷにぷにリング。
リングノートは好きだけれど、ノートの端まで使いづらい!そんな消費者の声をリングを柔らかくするという方法で解決。目から鱗だね。
ちなみにこのソフトリングノートは芸が細かくて、リングがOではなくD型になっている。ノートを開きやすく、また長辺の紙の端をピッタリ揃える工夫だ。気配りできるこ!
既に半分ほど使い倒していたのだが、ページを追加したりなんだりしたくなってきたのでソフトなリングからツイストなリングに挿げ替えてしまおうという魂胆。
 
さてぷにぷにでたいへん気持ちがいいソフトリングですが、残念ながらハサミで切ってしまいます。
ブツッ……ブツッ……アアアア~~~~ッ
 

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無残な姿
余談ですがソフトリングの切り心地もなかなかの快感であった。
 

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中身を入れてみるとこんな感じ。違和感ないよね。
 

チャンポンノート・双方の比較

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さて完成品を開いてみよう。
(不正解の問題ばっかりじゃん、というツッコミは勘弁)
左側はソフトリングノートの中紙、右側はツイストリングノートの中紙。
チャンポンにしても、穴のサイズ・位置が似ているので特に問題は無い。
しいて言えばソフトリングノートは角が丸くカットしてあるので、その分キッカリA5サイズ長方形のツイストリングノートと端っこが一致しなくなるかな。
 
実はツイストリングノートの中紙も想像したほど粗悪な紙ではなく、何となく書きものをする程度なら気にならなかった。
(ただし、横罫に限る。印刷が結構濃いので、方眼罫だと書いた文字が罫に負ける)
でもやっぱり、紙の色はKOKUYOの方が柔らかくていいね。ツイストリングノートは漂泊したっぽい白さだ。
あと紙の厚みもKOKUYOの方が厚い。その為、ツイストリングノートの最大収容枚数は40枚とされているが、KOKUYOも含めて40枚くらい入れたら入れすぎになったのか、ちょっと開きづらかった。純正以外のリーフを入れる際には、紙の厚さも要確認である。
 
また、実はツイストリングノートのとじ具にはポリプロピレン製の表紙も付属している。この付属の表紙が、ちょっと薄っぺらくて頼りないのだ。AQUA DROPsシリーズのようなガッチリした表紙を想像してはいけない。よくあるクリアファイルを切り出してきたような感じ。
ということで今回はソフトリングノートの表紙をそのまま流用している。なんてったってかわいいしね。
 
ソフトリングノートも、通常のダブルリングノートと比較してそんなに高くは無いような気がする。ハサミで簡単にリングが切断できるので、ツイストリングノートの中身として使用するのもイイかも知れない。
開発者の方々には申し訳ない限りだが……!
 

さよならコレト――レフィル交換式多色ペンレビュー

 気に入ったものはしつこく使い続ける性格だ。文房具はその最たるもので、かれこれ5年近くレフィルが選べる多色ペン・ハイテックCコレトを改造して持ち歩いていた。受験生時代はジャラジャラと持ち歩いていたペン類(無印良品の選べるリフィルペンシリーズ)を、大学生らしくひとまとめの5色ペンにしたのである。

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 特許も取得しているだけあって、ノック部分に色が付いていて分かりやすいのがコレトの特徴。他の選べる系多色ペンには無い唯一無二の強みだ。私が今までコレトに固執してきたのも、この為である。
 
 もちろん欠点もあって、一つはインクの減りがすさまじいことだ。これは本来スタイルフィットのレフィルであるジェットストリーム芯をコレトボディに無理矢理装備することで解決した。水性インクのコレト芯よりも、ハイブリッドぬるぬる系インクのジェットストリームの方が断然もつ。
 
 もう一つの欠点が、ボディの耐久性。私は尋常じゃなく筆圧が強い。と言うか、ペンを握る力が強い。残念ながらコレトボディは私の握力に耐えきれず、数か月も使用すれば中央の接合部分から亀裂が入っていく。この5年間で何度コレトボディを買い替えたか分からない。ボディもレフィルと同様に消耗品だったのだ。
 
 そして先日、数度目かのコレトボディご臨終を迎えた。これを期に、思いきって最近気になっていた新たな多色ペンを購入したので比較してみる。
 

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 選べる系の中でもマイナー筋と言える、ぺんてるの「アイプラス」5色ボディ。
 何故これにしたかってそりゃもうハリボーグマですよ。とりわけハリボーグミが好きってわけじゃないが何となくデザインがいいじゃん。つい買ってしまうのがハリボーグッズってもんよ。

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 みんな大好きタイヤグミもハリボーシリーズ。オエーーッ!!
 
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 肝心の使用感だが、握った感じはコレトボディ5色用よりも若干太めで頑丈そう。握り部分に滑り止めなど付いていないので、疲れやすいかもしれない。
 

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 書いてみた。ノートはLIFEのバーミリオン。
なんと色がほぼ同じ!グリーンの発色はアイプラスの方が鮮やかなくらい。これは良い選択をしたぞ。
 あとはコレトと比べてペン先が強そうなこともプラスポイント。昔のハイテックCからそうだけど、すぐペン先が潰れたり、ボールが動かなくなったりするのよね。
 

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 3色ボディも買ってみました。レフィルはシャーペン軸ビクーニャ芯の黒・赤。
こちらは既に1週間ほど使用しているが、軸も太くなく快適な使い心地。意外とノック部分で色が分からないというのは、慣れで何とかなるのかも。あれば便利っちゃ便利なんだけど。
 
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 文房具入れにまとめてブチ込んでみる。イイ感じ。
 
 ちなみにアイプラスはお尻部分にイヤホンジャックを装着することもできる。ハリボーのイヤホンジャックなんて付けたら素敵じゃないですか(プレスリリースを見る限り、公式も意図している模様)。ハリボーグッズをやたらと置いているサンキューマートで探してみようかなと夢も広がりんぐ……。
 

百科事典としての音楽

明日は最終面接なのだけど、現実逃避にひとつ。
 
昨日、挫・人間のインストアイベントに行ってきた。
自分が邦楽インディ、引いてはサブカル沼へズブズブになる原因となったバンドだ。
NUMBER GIRL筋肉少女帯も彼らから知ったのだった。
 
フロントマン下川君がジャンプをするたびに「甲本ヒロトだ!」となったし
せわしなく手を振りながら呪詛を吐くたびに「大槻ケンヂだ!」となった。
彼が様々なレジェンドの亡霊を背負っているように見えたのだ。
昨日はアコースティックセットだったけれど、
普段なら彼は赤いテレキャスを抱えているから向井秀徳の亡霊だって見える。
まあ、ここに挙げた人はみんな生きてるんだけど。
 
就活なんぞしていると、面接で「何故バンドをやるのか?」と訊かれることがある。
訊いて何になるのか謎だが、自分がパンクやロックなどやりそうにない地味な見た目だから気になるのだろう。
たいがいは「全員で最初の一音を合わせる、その瞬間がたまらない」と答える。
では、もっと遡って音楽は?
 
「1曲を通してその作者の触れてきたモノが見えるから」
ずいぶん昔に、バイトの面接でそう答えた覚えがある。
なんとなく、ぼやっとしたイメージで答えたのだが、
昨日挫・人間を見て、今日テレビで筋少甲本ヒロトを見て、改めてその思いを固めたのだった。
 
こういう元ネタ至上主義的な聴き方を自分に教えたのは、ニューミュージック好きなサークルの先輩だ。
音楽を聴きながら、このフレーズは誰それのあの曲、この歌詞はあの文学作品の冒頭、
などといちいちやるのである。シチメンドクサイと思う人間もいるかもしれない。
彼が色々な曲でそれをやるので、話を聞いているうちにすっかり身についてしまった。
この聴き方が大瀧詠一のそれだと気付いたのは、雑誌「ケトル」の大瀧詠一追悼特集を読んでからだった。
 
「俺は全く新しいモノを作りたい」と思っているミュージシャンにとっては、煙たい音楽オタクかもしれない。
しかし1曲を辞書として、多くの創作品を知ることが出来る聴き方だと思う。音楽だけじゃない、文学作品や映画も含めて。
たぶんアーバンギャルドの全曲でやったら、結構なサブカルモンスターになれると思う。
松永天馬の膨大な知識とそれを啓蒙したい欲望が一曲一曲に込められているからだ。
熱心なアーバンギャルやギャルソンの方には是非やってみて欲しい(どうなるか見てみたい)。
 
もっともこういう聴き方をするには、「○○からの引用だ」とそもそも気付く必要がある。
「もっと引用に気付きたい!」という変な動機で、あらゆる音楽を聴き漁る音楽オタクになってしまった人間もここにいるが
「Aというバンドが好き」→「そのバンドのルーツを聴く」→「あらためてAを聴く」→「引用に気付いて恍惚」
というプロセスを踏むことは、作者の嗜好をトレースするようで本当にオタクとして楽しいのである。
一番手っとり早いのは、近くに詳しい人がいることだが。
 
我らがオーケンがどこかのエッセイで、
「世の中こんな面白いものがありますよ、と紹介するのがサブカル者の仕事」
といった話をしていた。
 
自分が好きな音楽は、やっぱりたくさんの面白いモノを紹介してくれる音楽なのだ。
 
好きなバンドだけ追っかけるのもいいけどさ、もっと彼らの音楽を深く掘ろうぜ。
 
 

 
イベントが終わったあと、「挫・人間に憧れて、ナンバガのコピバンやります!」という途中にあるべき文を3つくらいスッ飛ばした話を彼らにしてしまった。
嘴が短くて困る。